「おいしょ〜〜!!」
沢村の渾身の一打は、見事にクリスの羽子板を弾いた。
「よっしゃ〜〜!!」
大きくガッツポーズをする沢村の横で、クリスは一つ溜め息をついた。


「えへへvv約束ですよ〜!」
左手に墨のたっぷりついた筆を持った沢村が近寄ってくる。
クリスは諦めて目を閉じた。
が。
しばらく待っていても筆の感触がない。
躊躇いがちに目を開けるたのと、額に柔らかな感触を感じたのはほぼ同じ。
呆然としている間に、額に「×」を書かれたのは迂闊だった。
「っへへvv」
寒さと上気だけではない赤に頬を染めて、沢村は笑った。

次の勝負で自分が勝ったら。今度は・・・ 
とクリスが思っているのは、そしてその通り実行されるのは、まだ秘密。





グラウンドで行われていたその光景を見ていた監督が、
「アイツらどこで何をやっているのかわかってるのか・・・!」
と、額に青筋を浮かべたのも、まだまだ秘密。






***






「・・・・・・(あれ?)」
「あ、降谷、お前も気付いた?洗剤新しくしたんだぜ〜!!フワフワだろ?」

「・・・そうだね、フワフワだ。」

素直に同意されるとは思っていなかった相手が肯定したのに驚いたが、一瞬で沢村は破顔した。
「!!・・・だろだろ!!」
ちゃんと真っ白になるしな〜!! と浮かれる同輩を見て、降谷の唇もほんの少しだけ弧を描いた。










END,



上は新年チャットで羽根突きクリ沢を妄想したもの。
下はその時某様がめんこい汗拭き降谷を書いたので、その時書きなぐったもの。CMのパクリですみませ…